Entry: main  << >>
TODAY is a gift that's why we call it the present.

 LAT37Nさんのこの文章を読んで、しばらく考えさせられました。海の向こうの雇用調整は、どんな専門職であろうが、マーケットのニーズがなくなれば、粛々と進められています。

 私も、外資系企業の監査を何社も担当していたことがあるので、様々な企業のリストラクチャリングプランを見る機会がありました。いつも「フェニックス・・・」だとか「フューチャー・・・」だとか、ものすごく前向きな名前がついていましたが、市場ニーズのなくなった部門・職種の雇用は、例外なく削減されていました。また、そこまでいかなくても、全社業績が悪くなると、真っ先に人事・総務・経理・財務などの間接部門のリストラクチャリングが行われていました。
 この時に興味深かかったのは、必ずしも管理職が安泰だったわけではなく、「高給の人間ほどその生産性が問われていた」ということでしょうか。比較的高給の専門職社員(ベテランとは限らない)がまず解雇され、次には日本ローカルの中間管理職までが廃止になって、替わりに香港やシンガポールのアジア地域持株会社の社員がその役割を兼任して、日本にいる非管理職(新たに補充された、英語の達者な派遣従業員を含む)を遠隔で指導監督するなどという体制も見たことがあります。ただ、いずれの場合も、会社そのものが消滅するようなことでない限りは、比較的手厚い退職手当等が支払われていたように思います。

 昨今の新聞紙上では、大手製造業がまず請負・派遣社員の大幅人員削減を進めて、更には正社員の人員削減にまで手をつけ始めていることが連日報道されています。雇用は景気の遅行指標と言われていますから、これから3月末の決算に向けて、ますますこのような報道は増えるのではないかと個人的には推測しています。ほとんどの企業が過去十年程度の間に一度は、リストラクチャリングによる過剰雇用の整理を経験済みで、免疫があるでしょうから、今回は早め早めに動いてきているということなのでしょう。企業の姿勢を批判する論調が目立ちますが、「これこそがシビアな現実」ということなのでしょう。
 日本企業も、競争力維持の観点からグローバル化(雇用制度の多国籍化、多様化)と人件費の変動費化(正社員から請負・派遣社員へのシフト)を進めてきている関係上、これまでのように「雇用維持」を金看板に掲げるところは、やはり少なくなっていくのでしょう。その意味で、「会社組織と個人のドライな関係」は今後も進行していくことになるのでしょう。


 「仕事を失う」というリスクは、多かれ少なかれ、働く職業人であれば、本来誰もが負っているわけです。他人事ではなく、そのことを常に自覚して、アンテナを張り巡らし、潮の流れを見ながら、日々の仕事を通じた自己研鑽に励むことができるかどうか。そして、不運にもそのような不幸に襲われた時にも、思考停止することなく、それを自らに変化を促すきっかけとして前向きに捉えられるかどうか。そういったタフネスが求められる時代になっているということでしょう。

 冒頭のタイトルはとても前向きな良い言葉だと思ったので、LAT37Nさんのブログから拝借致しました。「不幸だと思う日も、(それを神様が与えてくれた)ギフトだと思えるかどうか」こういった発想がもてることが大事なのだと思います。


 ご存知の読者も多いかもしれませんが、私も所属する組織が消滅するまでお供して、「解雇通知らしきもの」を頂いた経験がありますので、つい、力の入ったエントリーになってしまいました。この「解雇通知らしきもの」は、その時の自分の気持ちを思い出すために、今も大切に保管しております。



追伸
 先ほど「雇用」は景気の遅行指標と記載しましたが、「株価」は景気の先行指標と言われています。景気回復の前に、まず株価回復が来ます。投資家にとっての「夜明け」は、それほど先ではないかもしれません。
| cpainvestor | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment








Trackback

Calendar

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>

Profile

来訪者数(11/18/07より)

クリックで救える命がある。

経済・投資情報


Shops

Oisix(おいしっくす)/Okasix(おかしっくす)

過去の人気エントリー

Search

Entry

Comment

Trackback

Archives

Category

Link

Feed

Others

Mobile

qrcode