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読書案内
  
  クリスマス前の3連休、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私はなぜか1日、仕事をするはめになっています。12月は充電期間にしようと固く決めておりましたが、そこは使用人である身、なかなか都合よくいきません。

  これから、年末年始にかけて、少し長いお休みをとられる方も多いのではないでしょうか。今年の運用成績が良かった方も悪かった方もしばらく投資のことは忘れて、ゆっくり読書なぞはいかがかと思い、私が今年読んだ本の中で、まだこのサイトにおいてとりあげていないオススメのものをいくつかご紹介いたします。

  <小説の部>

 山崎豊子著 「二つの祖国」(上)(中)(下)

  ある方からの紹介で、上記の作品を読みました。山崎豊子さんの小説は、どれも重いので、とりかかるまでに少し勢いが必要ですが、丹念な取材に基づく記述とダイナミックなストーリー展開に読み出すと止まらなくなります。
  上記作品は、第二次大戦時、祖先の地日本と生まれ育った米国との間で、運命を翻弄される日系二世を主人公にした小説で、1984年に「山河燃ゆ」というタイトルでNHKの大河ドラマとして放映されたこともあるようです。20年以上前に書かれたベストセラー小説を、私は今年初めて読了しました。同じく山崎さんの書かれた「沈まぬ太陽(1)〜(5)」同様、日本人として読んでおくべき小説だと強く思いましたので、ここに紹介しておきます。

        


  <ビジネス書、その他の部>

 ロバート・B・チャルディーニ著 社会行動研究会訳「影響力の武器【第二版】」

  この本には「なぜ、人は動かされるのか」という副題がついています。米国を代表する社会心理学者である著者が、セールスマン、募金勧誘者など「なぜか相手にイエスと言わせてしまう」承諾誘導の達人の事例を深く観察し、それぞれの事例を心理学的見地から、人間行動を導く6つの重要な原理(「返報性」、「一貫性」「社会的証明」、「好意」、「権威」、「希少性」)に基づくものとして分類整理し、説明しています。この本を読むと、世の中のマーケティング戦略の多くが、上記の6つの原理を応用したものであることに気づかされます。また、営業の達人が無意識に使っているセールステクニックの多くが、人間の心理的特徴を巧みについたものであることもわかります。この本を読んだからと言って、「自分がセールスマンなどに騙されにくくなるかどうか」は微妙ではありますが、セールスやマーケティングに関して、これまで以上に第三者的なクールな視点で見れるようになるような気はしました。また、仕事を円滑に進めるテクニックとして、逆に使えるなと思った事例も多数ありました。(これを悪用すると詐欺師ということになるのかもしれません。)
  かなり分量も多く、読み応えのある大著ですが、過去に本店のサイトにて紹介した「ハイコンセプト」同様、大きな知的刺激を受けた書籍だったので、ここに紹介しておきます。

         


  投資家の皆様へ

  もともと投資サイトであったにもかかわらず、投資本の紹介がなくて、すみません。残念ながら、今年はそれほど多く投資本を読んでいないのです。(だから今年の運用成績はイマイチだという説もあります。)


  それでは読者の皆様、良いクリスマスをお過ごし下さい。

 お嫌いでない方は、賛美歌111番をどうぞ。

  次回は、久しぶりに投資について書きたいと思います。
| cpainvestor | 01:29 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
こんにちは。お休みのはずの日も出勤とは、お疲れ様です。

両方ともおもしろそうな本ですね!個人的には1番目を読んでみたいところですが、年を越さないと手元流動性が枯渇してしまいます・・・涙

投資本は、僕の場合だと、読まなければ読まないほどリターンが高まってきましたよー今では日本経済新聞のみで世の中の動きを見れば、十分ではないかな、と。
Posted by: ケングリフィー |at: 2007/12/24 11:58 AM
書評はいつも参考にさせていただいています。
特にビジネス系はちゃんとした本とダメな本の見極めが自分にはちょっと難しいので、基本的には信用する人がオススメした物だけを読む、というふうに決めています。

随分前に読みましたが沈まぬ太陽はすごいですよね。JR西日本で同じような事が繰り返された時には、この本を思い出しました。

ハイコンセプトは前回のオススメで読みました。影響力の武器もなるたけ早めに読みたいと思います。
Posted by: ny |at: 2007/12/25 10:56 PM
ケングリフィー様

いつもコメント、ありがとうございます。

書籍は、一番費用対効果の高い投資だと思います。山崎豊子さんの書籍は、重いですがオススメです。
Posted by: cpainvestor |at: 2007/12/29 10:17 PM
ny様
いつもご訪問ありがとうございます。
仕事で、チームのメンバーをまとめたり、交渉ごとが増えてくると、どうしても「相手の気持ちをくみ取る」という心理学の重要性が、身にしみてわかってきます。

その意味で、「影響力の武器」はロングセラーの隠れた名著らしく、私の今年の一番のオススメかもしれません。2,800円とちと高い書籍ですが、間違いなく2,800円分の価値はあると思います。

行動経済学などの考え方もここから派生しているのだということが、よくわかります。

こういう本に出会うと、良い本というのは、どこの出版社かどうかはあまり関係ないのだなあということがよくわかります。
Posted by: cpainvestor |at: 2007/12/29 10:23 PM








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