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「バブルの宴の跡」と「アジアに頼らざるを得ない日本の現状」


Sorachi River


 今週は、一足早く夏休みを頂き、北海道トマムリゾートに1週間ほど滞在し、子供達と北海道の大自然を満喫して参りました。トマムは冬のスキーリゾートとして有名なところですが、インドアのプールや野外アクティビティなども充実していて、「海外はなかなか難しい」という小さな子供連れのファミリーには、夏も十分楽しめる場所で、オススメです。(ただし、ホテルの食事がNGで、周りに殆どレストランがないのが玉に傷ですが…)

 それにしても、本当に何もない北海道のど田舎の山中に突然現れる高層タワーホテル4本は、やはり異様です。近くまで行くと、再生会社の厳しい予算制約(すぐに減損しまくった過剰債務のBSなぞを想像してしまうのは職業病でしょうか)から施設のメンテナンスが十分に行き届かない現状も見られ、まさに「バブル経済絶頂の勢い余ったリゾート開発競争の宴の跡」を実感することができます。ウィキペディアを読むと、トマムリゾート破綻までの経緯が詳しく記述されていますが、バブル経済を頂点に日本経済の勢いが失速したのと歩調を合せるように、運営会社の破綻とその後の規模縮小、再生会社(星野リゾート)による再建というプロセスを経て現在に至っているようです。

 世間が夏休みとなる少し前に滞在したこともあって、施設はガラガラ、料金も割安でオトクな旅ではありましたが(バリュー消費家としては、当然狙い通りです)、毎日朝夕は、大量のアジアからのツアー客でフロントがごった返しているのには、少々参りました。トマムはちょうど北海道の真ん中辺りにあり、富良野・美瑛はもとより、阿寒・摩周湖などの道東方面に行くにも良い中継地点となるのでしょう。夕方入り、早朝出発の北海道周遊ツアーの宿泊拠点として使われているようでした。もちろん、この大規模施設の稼働率を少しでも上げようという星野リゾートの営業努力と低価格戦略の賜物でもあるのだと思います。(ただ、この方式だとほとんど地元にオカネが落ちないのが難点です。)

 驚いたのは、ツアーパンフレットから、バスのロゴ、ツアーガイドまで、全て中国語やハングルで統一された、完全なるアジア人向けの短期団体パッケージツアーが沢山出てきているということでした。彼らのツアー内容を見ると、まさに、一昔前の日本人が大好きだった「名所旧跡を観光バスで効率良く巡る弾丸周遊ツアー」を地で行く感じです。小さな子供連れには到底無理なスケジュールだとは思いますが、右肩上がりで発展しつつある国の「初めての海外家族旅行」にはもってこいの内容ではないかと思います。

 どこの資本の会社がこれらのツアーを企画しているのかはわかりませんが、北海道の観光業は今や、「アジアからの観光客様々」なのではないかと思います。千歳空港も国際線ターミナルを建設中でしたが、これが完成して多くの直行便が就航すれば、夏冬の北海道は、アジア及びオーストラリアの富裕層にとって、益々身近な観光地となるのではないかと思います。この「北海道観光業の生き残りをかけた強烈なアジアシフト」は、多くの日本の製造業と同様に、「アジアなしではやっていけなくなった沈み行く日本」の現状と妙にダブって見えました。

 北海道のリゾートで、子供達と一緒に、日の出と共に起き、遊びつくし、日の入り後まもなく就寝する健康的な毎日を送り、大分リフレッシュできました。ただ、アジア↑日本↓の現状を毎日目の当たりにしたことで、6月に利益確定した長期運用資金の大半は、これまで以上に「アジア(中国)関連にシフトしよう」と心に決めました。(ちなみに上半期の私の投資パフォーマンスは+16.5%でした。昨年の大敗を取り戻すには不十分ではありますが、全体相場から言えば、可もなく不可もなくといったところでしょうか。)


追伸
 今日の写真は、子供達と共に楽しんだ川下りのボートから撮った空知川の川面です。ニュージーランド、クイーンズタウンの大自然の中で川下りをした時に勝るとも劣らない、素晴らしい景観でした。夏の旅行をまだ決めかねている方は、トマム空知川のラフティングも候補にいかがでしょうか。

| cpainvestor | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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