
映画「沈まぬ太陽」を見てきました。6時半になんとか映画館に駆け込んで、10時過ぎまで、途中休憩が10分あるという大作で、まさに「圧巻」の一言でした。
山崎豊子氏の原作「沈まぬ太陽」に出てくる「国民航空」のモデルが日本航空であることは誰の目にも明らかです。小説の方の「御巣鷹山編」の日航機事故の描写でも、読んでいて息が詰まりそうになったことを覚えていますが、映画の迫力もそれに勝るとも劣らないものでした。ただ、今も多くの遺族がいらっしゃることに相当な配慮をしたのでしょう、当時の写真週刊誌に掲載されたような刺激の強すぎる映像は極力避けられています。
主人公恩地のパキスタン→イラン→ケニアという僻地駐在の様子も現地ロケがしっかり行われ、迫力ある映像となっています。また、ナショナル・フラッグ・キャリアをとりまく政官財の癒着構造もそれなりにきちんと描かれていました。
「沈まぬ太陽」の映画化は、これまで何度も企画されたようですが、そのたびに日本航空からの圧力で立ち消えになっていたようです。ただ今回は、不景気の最中であるにもかかわらず、角川映画が様々な圧力に屈せずにがんばってくれました。作品の映像から、社運をかけて制作に取り組んだ「気迫」のようなものが伝わってくる良い出来栄えでした。3時間超の上映時間では、1日に3回上映が限界です。ビジネス的にはもっと短く編集したかったでしょうが、それを犠牲にしてでも伝えたかったものがあったということでしょう。主人公恩地役の渡辺謙、ライバル行天役の三浦友和の演技もなかなかでしたが、ほんのワンシーンしか出ない端役までが、十分に主役を張れるような豪華キャストで固められ、まさに「オールスターメンバーによる邦画大作」に仕上がっておりました。
JALが経営危機に陥り、再建方針を巡って迷走を続けるこの時期に、映画が公開されたのは、決して偶然ではないでしょう。この映画の公開にあたり、当然ながらJALは抗議したようですが、必ずしもマイナスなことばかりでないように思います。「資本の論理では決して判断してはならない安全運行の重要性」を思い出させてくれますし、「顧客サービスの最前線で奮闘する現場従業員の様子」もきちんと描写されています。この映画を見て逆に「JALにちゃんと膿を出し切って再生して欲しい」と思ったのは、私だけではないでしょう。
私も映画館に行くのは好きな方ですが、映画終了後、館内に自然と拍手が沸き起こったのは初めての経験でした。3時間超の映像、見続けるにはかなりの気合いが必要ではありますが、「これこそ映画館で見ておくべき一本」だと思います。皆さんもどうぞ。
追伸
こちらのNHKのJAL特集の方も必見です。私の窮境原因分析も番組制作にちょぴっと役立っているかもしれません(笑)。
として。昭和コテコテの映画でした。おっしゃるとおり悪くはないのですが、微妙でした。すいません、こんなコメントで。
確かに「昭和」の匂いがプンプンしますね。主な視聴者ターゲットは団塊世代でしょう。
ご指摘の内容は、私も感じた部分ではあります。3時間20分に全5巻の内容をまとめようとすれば、ああなるということでしょうか。
山崎豊子先生は、最近の昭和ブームで印税収入激増かもしれませんね。
ゲーム会社などを見渡して頂ければ、毎年のようにサッカーゲームを作る会社、RPGゲームのビックタイトルをかわりばんこに出している会社、信長と三国志をかわりばんこに出している会社などを目にすることができます。
詐欺に近い商法かもしれませんが、私が経営者であったとしても、そうすると思います。
この分野の企業の経営はとても難しいですね。
スタジオジブリもそろそろ「ナウシカ2」とか作るのではないでしょうか。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301611.html
[小説の取材で]山崎氏は「小倉さんてどういう人ですか」と聞いたので、・・・・・




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