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専門家淘汰の時代


 社内マイノリティ・中途入社組の私が、なぜか自社の会計士試験合格者新卒採用の1次スクリーニングの担当を命じられてしまいました。「なぜ私が?」と思いましたが、それもそのはず、昨年実績を大幅に上回る応募者が殺到し、当初予定した人数では、応募者を捌ききれないような状況になっているようで、あわてて採用担当官人数の増員をかけているようです。(会計士試験の発表が秋となるため、この業界は夏から秋が新卒の採用シーズンとなっています。)超買い手市場であるためか、筆記試験、小論文、グループディスカッション、複数回の面接など採用までは何段階ものプロセスが設定されております。(私の時は、一般常識・英語の筆記試験とグループ面接1回だけでした。)現在の応募人数と採用予定人数を比較すると、この業界ではとても考えられなかった、ありえない合格倍率となっています。

 また先日、企業内弁護士さん達の勉強会に参加しました。何の実務経験も持たない弁護士の卵が法律事務所に就職できず、多くの一般企業の法務部門でなんとか職を得たものの、職場には先輩弁護士などいません。今後どのように弁護士としての実務経験を積んでいってよいのかわからないので、途方にくれた有志がこの定例勉強会を立ち上げたとのことでした。この会の会員数も毎月増え続けているとのことでした。

 日本経済というエンジンが失速してしまっている以上、法律・会計といった専門サービスのマーケットだけが拡大することはあり得ません。ところがここ数年、国家試験合格者だけを大幅に増員し続けた結果、弁護士も会計士も完全に需給バランスが崩れ、そのしわ寄せはまず新人弁護士・会計士の就職難として表面化しています。実務経験が何より重要な専門職にとって、20代のうちに専門家としての実務が積めなくなるのは、相当な痛手です。今後は、専門職としてではなく、資格だけは持っている通常の会社員として働く方が増えていくということになるのかもしれません。
 いずれこの供給過剰の大波は、本格的な「専門家淘汰の時代」へと向かうことになるでしょう。

 「競合が少ないニッチマーケットはどこか?」、「自分にしかできない差別化されたサービスとは何か?」、最近、毎日このテーマばかり考え続けています。市場環境を嘆いても何も生まれません。試行錯誤しながらも、必ずや「わが道」を見つけたいと思っています。

| cpainvestor | 06:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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