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Living with flowers everyday


 昨日、帰りの電車に乗るまでに少し待ち時間があったので、エキナカをフラフラしていたところ、この花屋さんの前に、とてもきれいなひまわりのブーケが並んでいるのが目に留まりました。「たまには、妻に花でも買っていくか」と思い、1,500円でこのブーケを買ったところ、店員さんがきれいにラッピングしてくれた上で、ブーケがすっぽりと隠れる紙袋に入れて持たせてくれました。(男子としては、花を持って帰るのが微妙に恥ずかしいため、このような配慮がとてもうれしかったりします。)

 国内の花卉市場は、矢野経済研究所の調査によれば、1兆円ちょっと、このうち6割(6,000億円弱)が小売販売店分のようです。ここ数年の不況で、法人個人の高級ギフト需要、婚礼宴会需要などは落ち込み、一般家庭需要もより安く生花を販売する量販店などに購入先がシフトしているようで、市場規模の微減傾向が続いています。

 このような厳しい市場環境の中で、青山フラワーマーケットは、ターミナル駅を中心に破竹の勢いで出店を拡大し、成長を続けています。胡蝶蘭や菊といった贈答花・仏花は一切扱わず、日常の家庭需要に向きそうな廉価な花の品ぞろえをしているのが特徴的です。冷蔵ガラスケースも置かず、たくさんの季節の花やブーケを店頭に目一杯並べて、道行く人の目を楽しませてくれています。この青山フラワーマーケットを運営する会社は、優れたビジネスモデルを持った企業に贈られるポーター賞を受賞しているようで、そのビジネスモデルの詳細は、私が書くよりこちらを参照した方が良さそうです。
 上記のポーター賞受賞の解説を読むと、「確かに経営者は優秀で、よく考えてビジネスをされているな」という印象を持ちます。ただこれだけ急速な勢いで直営店の出店を続けていくと、実際の資金繰りはなかなか大変なのではないでしょうか。また、そもそも「駅前の花屋」というビジネスの投下資本利益率がべらぼうに高いとも思いません。その意味で、「投資家目線で見て、ものすごく儲かる商売か?」と考えると、そうでもないような気がします。(ちなみに、若干ビジネスの毛色は違いますが、生花祭壇、生花卸に特化したこの会社もたいして儲かっていませんね。)

 それでもこの会社が、テレビや雑誌で盛んにとりあげられて評価されているのは、「駅前の一角を花で埋め尽くすことで、とにかく町の雰囲気を明るくしてくれている」ということに尽きるのではないでしょうか。また、私のような普段あまり花になじみのない男子にも、毎日通る通勤ルートに季節の花があふれていれば、「たまには買っていこうか?」という気をおこさせてくれます。そして実際に買っていけば、「あら珍しい?どうかしたの?」とか言われつつも喜ばれ、夫婦の会話が弾むきっかけにもなります。その意味でこの会社は、利益の額といった指標では測りがたい、とてつもない社会的付加価値を生んでいるのかもしれません。
 この会社のキャッチフレーズ:Living  with flowers everydayは、長期間に渡る店舗の存続と店員の心地よい接客があってこそ初めて実現可能であるといえます。大きなお世話かもしれませんが、急速な出店拡大で資金繰りや人材育成に懸念が生じていないかがとても気になります。このお店の一人のファンとして、堅実な経営を望みます。

 このブログの大半を占める男性読者の皆さんも、たまには駅前で花を買われてみてはいかがでしょうか。家庭円満に相応の効果がありそうです。

| cpainvestor | 19:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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