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自分にとって分相応な耐久消費財とは、どの程度の金額なのか?


 旭化成ホームズが保有していた土地が思いのほか魅力的であったため、新築住宅購入の交渉を始めたわけですが、建築条件付きの土地であるが故に、当然相見積りはできないわけで、交渉戦術上こちらが打てる手は限られていました。それでも可能な限りこちらに有利な条件を引き出すため、あの手この手の知恵を絞って交渉しました。こういう時にネットの口コミ情報と日頃の実務で培った価格交渉経験は役に立ちます。

 まずはかなり詳細な間取りを固め、オプションである防音室や3階ロフト(完全な3階建ては不可だが、ロフトなら可という条件の引き出しに成功)など、とにかくフル装備にして目一杯の見積金額を出して、そこから値引き交渉を行いました。(契約後の追加変更契約時では、当初契約額が全ての基準となってしまうため、値引き交渉が難しくなります。)
 また、建築中、建築後のモニター契約引受、先方スケジュール都合での契約、着工容認、間取りの一部仕様変更等の条件で歩み寄り、ネットで書かれている程度の比率のディスカウントはとりあえず引き出しました。
 その上で、「これ以上価格で引けないなら、何かオプションをつけて欲しい」と要望して、交渉の過程で削ったオプション装備を一部復活させました。
 更に契約予定日前々日に、最後のひと押しで「貴社グループ内モーゲージ会社が提供するフラット35Sを使うので、土地の先行取得に伴うつなぎ融資を私が利用しなくて済むよう、手付金以外の代金決済を完成時一括にして欲しい」と要請し、これも呑んでもらいました。
 毎回詳細な議事録をとりながら進めた実際の交渉の過程では、ここには書けない紆余曲折も相当ありました。ただひとつ留意したのは、単純に「値引きしてくれ」と押すのではなく、「予算額に合うように、住宅設計・販売のプロとして、できる限り知恵を絞ってくれ」と言い続け、より多くの代替案を出してもらうようにしたことでしょうか。その上で、こちらも譲るべきところは譲って、ようやく合意に辿り着きました。さすがに老舗上場企業だけあって、営業担当者、設計担当者の対応は、誠実かつ的確でした。

 交渉により最終的に妥結した価格は、投資物件としての目線で見ると、とても購入できそうもない金額でした。(以前試算したような、賃貸+売却のシナリオを前提とするDCFモデルで収益還元価値をはじくと、どれだけ良いシナリオで見積もっても、30~40%程度は割高です。)
 まったくもって、新築プレミアムとヘーベルハウスのブランド料が高いわけですが、二晩熟慮の末、_椎修僻楼呂撚搬欧砲箸辰萄播な生活基盤を築くことを優先する、∈念の場合でも売却可能な好立地であり、売却した場合に借金が残らないだけの頭金がある、今回、持ち家購入のために借りる純有利子負債は、今の8掛けの収入でも20年以内に返済できる、という3点を根拠に、自分を納得させました。

 結局、新築で持ち家を購入するということは、投資家目線で見ると割高な部分を「耐久消費財としての価値」と捉えて、「それが自分にとって分相応な消費か否か」を胸に手を当てて考えるということに尽きるのではないでしょうか。これは、「今の自分に、新車のBMWに乗る資格があるか?」という問いとたいして変わらないとも言えるのかもしれません。
 それでも、定性的な魅力と勢いだけで決断するのではなく、割高な部分を定量的に把握し、自分の将来の生活設計を徹底的にシミュレーションして返済可能性を検討することは重要だと思いますし、不動産価格が低迷している時期に購入できるにこしたことはありません。
 
 今もほぼ毎週末、内装やインテリアの打ち合わせが続いています。その膨大な拘束時間に辟易しながらも、一生に一度のことだと思い、家族でそれなりに楽しんでいます。最近、家の話題で夫婦の会話が飛躍的に増えたのも、思わぬ収穫でした。これからも、オプション料で予算を大幅に超過することのないよう、気を引き締めて、打ち合わせを継続していきたいと思っています(そうは言っても、広い風呂は施主として譲れないのですが…)。

 持ち家購入までの経緯はこれにていったん終了します。実際に家を完成させていく過程で、読者の中の持ち家購入志望者向けのアドバイスになると思われることがあれば、また、折を見て記載するように致します。なお、物件選びにあたり、下記の書籍はとても参考になりましたので、紹介しておきます。

                      

 次回からはまた、通常エントリーに戻りたいと思います。

 

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