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深セン訪問備忘録(1/2)−受託製造からイノベーション都市へ

 

見違えるようになった大都会、深セン

 約10年ぶりに中国南部の都市、香港と隣接する経済特区、深センを訪れました。

最新の超高層ビルが林立し、街中に電気バスや電気自動車が走り、街角には大量のシェア自転車、人々は皆スマホ決済。派手なビルが林立し、汚れた街並みだった10年前とはまったく様変わりした大都会がそこには広がっていました。空気もきれいでした。

 貧富の差が極端なのは相変わらずでしょうが、街は活気にあふれ、都心部のタワーマンション、1室3DK で2億円以上といった物件が飛ぶように売れているという話を聞くと、この国が日々豊かになり、富裕層が激増しているという現実が理解できました。

 

深セン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ホテルより深セン中心部を望む:筆者撮影)

 

レッド・シリコンバレー

 深センは、毎日200社が起業するというアントレプレナーの聖地でもあり、インキュベーション施設が多数創設され、特にITやエレクトロニクスといった事業分野を中心に、試作、量産を引き受けるモノづくり企業、各種専門家、VCやエンジェル投資家といった必要な事業パートナーを結び付けています。特にこの地に優位性があるエレクトロニクス産業に関しては、「世界で一番早く、安く作れる」を合い言葉に、積極的に米国シリコンバレーやイスラエルのベンチャー企業にも売り込みを行っているとのことでした。

「起業家精神を持った優秀な若者を呼びこみ、起業経験者、投資家、専門家が審査をして、支援に値するアイデアと判断したならば、数億円のスタートアップ資金と格安で利用できる充実した施設、専門家の支援を提供して、2〜3年真剣勝負させる。」昨年訪問したイスラエルと同じようなエコシステムが、この街でも機能していました。深センは、受託製造からイノベーションを創出しようとする都市に、今まさに変わりつつあるようです。レッド・シリコンバレーと言われる所以です。

 

インキュベーション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(清華大学のインキュベーション施設の展示:筆者撮影)

 

新たな金融特区の建設

 また、深センの西の外れ、前海という地区では、「香港と並ぶ金融センターを作る」を合言葉に大規模な開発が行われていました。

 新宿区と同じくらいの面積の埋め立て地に、18本の地下鉄を通し、200Mおきに駅を作り、オフィス街の他、公園、学校、病院、美術館、博物館、スポーツ施設、住宅、介護施設等の各種インフラを備えたスマートシティを造成、内地に比べて法人、個人税制も大幅に優遇することで、内外の金融機関と富裕層を呼び込もうという壮大なものでした。既にオフィス街はあらかた分譲済とのことでした。日本国内の東京湾岸開発とは桁違いのスケールで、今まさに新たな街が造成されている最中でした。

 何と言っても、街が造成される前に、計画を説明するためだけの巨大な展示館が建設され、習近平が訪れた際に撮影されたと思われる豪華な制作動画が流されるというのも、中国ならではの「おもてなし」なのでしょう。(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(前海の開発地区の現状:筆者撮影)

| cpainvestor | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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