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超長時間労働を厭わない組織風土をいかにして変えていくべきか
 
 1年半ほど前、今の主だったメンバーと仕事をするようになって、心に誓ったことが一つあります。「どんなにつらい状況に追い込まれたとしても、絶対に徹夜だけはするまい!」という信念です。

 私が来る前の今のメンバーの組織は、「クライアントの期待に応える報告をするためには、何日か連続の徹夜も辞さない!」という方々が集まっていました。というか、そういう方しか残れない組織になっていました。「いくら日程的にタイトな状況に追い込まれることが多いM&A関連業務とはいえ、この状況は酷すぎる。体力的、精神的につらいからと言って反発して逃げるのではなく、自分が絶対にこの組織風土を変えてやる!」そう固く誓って、今のメンバーに合流しました。

 それから1年半ほどたった今、人(特にプロジェクトマネージャー)が何人か育ったということもありますが、以前ほど無茶苦茶な仕事の仕方は明らかに減少したと言って良いと思います。

 この1年半の間に私が取り組んできたことは以下のようなことでしょうか。

顧客の関心のありかを最大限に意識して、まずはレポート全体の設計図を書き、全体の仮説とその立証に必要な作業を明確に定義した上で、仕事を始める手法を徹底させる。
個々のスタッフの作業のきめ細かいモニタリングと進捗管理・軌道修正を行うことで、最後に削除しなければならないような無駄な頁を書くような作業は絶対にさせない。
プロジェクトマネージャーに「仕事のスコーピング(調査対象範囲の限定)」の重要性を徹底して教え、(自分も含めて)顧客の言いなりにならない交渉力を磨く。
不完全な報告書、不満の残る60点の報告書でも、(自分も含めて)プレゼン力、口頭アドバイス力を磨くことで80%の内容に見せるスキルを徹底して磨く。

 これらは全て、昔の外資系会計事務所時代に先輩から学んだことですが、こういった 銑い里茲Δ陛たり前のことが、以前の組織では、まったく徹底されず、全て超長時間労働によってカバーされていました。

 私は最初に任されたプロジェクトから 銑い鯏按譴掘▲繊璽犹呂泙辰動瞥茵⊇蕕瓩董嵎鷙隹馗樵阿僚桔に1日完全オフ」というのを実現しました。そのおかげで、「なんでこんなに長時間働かなくてはならないのか・・・」と疑問を感じていた若手スタッフの何人かを味方につけることができました。

 その後、いくつかの困難なプロジェクトをまわしていくうちに、若手スタッフの中からは、「徹夜は恥だ」という思いを共有し、私と同じ手法を真似してくれる方々が何人か現れるようになりました。これは私が狙って仕掛けた「良い環境変化」だと思っています。

 ただ、残念ながら、私と同世代か先輩、上司に当たる方々の意識を短期間に変えるのは容易ではありません。特に上司は、クライアントリレーションに最終責任を持つポジションである以上、当然クライアントに最大限良い顔をしたいでしょう。また、「仕事こそ人生全て」というような感じで、家庭を顧みず(もしくは作らず)出世してきたような方々には、「そんな仕事の仕方では甘い!」と感じるのかもしれません。

 ただ、正直言って、そういう方々と共に「採算もあまり考えずに、いつも職人としての限界まで挑戦」という仕事の仕方を強要されるのは、かなり苦痛ですし、そうしなければならない理由もないと思っています。特に幼子を抱える父親の役割を果たさなくてはならない人間にとって、「何週間にも渡って週末の予定がまったく立たない」、とか、「プロジェクトが終わりさえすれば、ゆっくり休めばよい」という安易な妥協は相容れないものがあります。(このことは、私自身が妻から厳しく指摘されている事項でもあります・・・泣。)

 先日のコラムで記載した「困ったスタッフ教育問題」以外にも、「超長時間労働によって顧客の期待に最大限応えることを美徳とする上司の意識をいかにして変えていくか」に日々、頭を悩ませています。結局のところ、「一つ一つのプロジェクトを通じて、顧客からの評価を一定水準に維持して文句を言われないようにしつつ、自分と同じ考え方を持った若手を地道に増やしていくことで多数派を構成して兵糧攻めにする。」今は、自分に十分な権限がない以上、この戦略しかないのだと思っています。

 若手スタッフは、日々洗脳しています(笑)。「使うか使わないかわからないようなデータ分析をするのに長時間かけるくらいなら、家に帰ってもっと本を読むなり、もっと人に会うなり、デートするなりしろ!」と。洗脳済スタッフが一人でも多く増殖することを祈る今日この頃です。

 読者の皆さんの「上司誘導術」を募集します。
| cpainvestor | 01:17 | comments(22) | trackbacks(6) | pookmark |
Comment
拍手!日本でこれをなさったのはすばらしいです。

私は日本の人と一緒に仕事すると「これ一体どうしたものか」とあの長時間労働がデフォルトの文化にヒトコトいいたくなります。でも自分に彼らの教育の権限がないので、徹夜してるのとか見てみぬふりでとりあえずクオリティをあげることを徹底させてしまう。鬼だな〜と自分でも思いますが。苦笑。

,らい六笋癲▲▲瓮螢でマネジャーロールにシフトするときに徹底して意識せざるを得なかったことばかりです。でも、日本の会計事務所ではならわないことですね。うーん、いい教育をお受けになったのだとおもいます。

こういう意識や手法もいろいろ、共有していきたいですね、同業同士。これこそ小手先の時間管理術より、本質的な「ライフハック」だと思います。
Posted by: lat37n |at: 2008/09/25 2:38 AM
私は某企業で産業医をしていますが、電通事件以来、我が社の社員の働き方、上司の考え方が、劇的に変わってきました(いいか悪いかは別問題です)。長時間労働は激減しました。時には徹夜(に近い)仕事も必要だと思いますが、「プロジェクトが終わりさえすれば、ゆっくり休めばよい」という見通しがない長時間労働は勤労者の心身を蝕みますね。「徹夜は恥だ」という組織風土、企業風土は大変にいいことだと思います。

医者についても、昔(20年前)は12時前に帰れる日などなかったのに、「研修医も労働者だ」という判決が出て以来、今は夜9時ごろ病棟に行くと、ガランとしています・・・。

大学院でも夜中まで実験をしているのは、中国人と韓国人だけ。

日本人は、長時間労働がいけない(=過労死の訴訟リスクを負う)ということになると、大手企業ではいっせいに長時間労働は禁止になります。もちろん、家庭も大事だという価値観は尊重されるべきですし、いやいや、あるいは仕方なしに長時間労働をすることは避けるべきですが、「俺は思い切り仕事をしたい」と仕事に燃えている人もいるわけで、そういう人まで長時間労働を一律に禁止する現在の風潮は?です。

このままでは、過労死という概念がなく、「できる人」がめちゃくちゃ仕事をしている米国や中国に負けてしまいそうな気がします。

なかなか難しい問題です。
Posted by: KAPPA |at: 2008/09/25 6:52 AM
はじめまして、凄く面白いブログでしたので、コメントをさせていただきます。
先輩のひとは、正直、その部署にい続けている限り、生活残業をし続けてしまうのではないのでしょうか?
うちの会社の場合は、稼動時間のプローブと外注化・クライアントの別グループとの共有などをしています。自分たちが無理に行わない化を心がけています。

まず、その仕事を今日しないといけないのか?
その仕事は契約の範囲内なのか?そういうことを考えることが大事だと思います。ナカナカネンパイハネー。
Posted by: silencejoker |at: 2008/09/25 8:06 AM
顧客からの評価を一定水準に維持 というのがイマイチ良くとれませんでした。

フラット化する社会においてどのようなビジネスも競合他社しかも、新興国の安いソリューションとの競合にさらされます。
そういったなかで、顧客からの満足度を一定に保つ ということは他社とのコンペに勝ち続けるということを必ずしも意味していないと思います。

よりよい満足度のコンペが現れた場合 競合他社に負けるという事を意味していますよね?


長時間労働をするかしないかは、個人の自由だと思いますが。
しない、というのであれば。諸先輩方が築いてきた土台を他社の侵攻からどうやって守るのか?どうやって開拓していくのか?

というのを時間以外の部分に求めなければなりません。
それが提示できれば 時短は認められるんじゃないかと思います。

ワークライフバランスが重要だというのは私もそう思いますが。
長期的戦略に裏打ちされていない時短は競争力低下を招くだけですので、あまりよいとはいえないと思います。

そういった、時間を短くして、競合他社に負けない努力というのがどこなのか?というのがわかりませんでしたので、コメントさせてもらいました。
Posted by: 心は萌え |at: 2008/09/25 4:02 PM
120%賛成です。

多くの人は大人になってから初めて「仕事が出来るという言葉の中には、体力があるということも入っているのだな」と気づきます。

ただ、現状では、体力が無いけど能力は高い、という人を活用出来ません。特に女性などは妊娠・出産・育児などもあり、型にはまった就労形態では力を発揮させられず、結果として最大限活用できていないというもったいない状況になっています。(勝間さんも指摘されていますね)

日本がこういう風に長時間労働を推奨するようになってしまう原因はナンなんだろう??とよくよく考えてみると、根本的な問題は「働きに見合った評価をする=働きに見合った給料を払う」という事が全く出来ていない事が一番の原因では?と思います。

それこそ労働時間が週に一回だろうが月に一回だろうがそれに見合った給料を払えば何も問題は無いわけで、労働時間とその人の能力は全く関係ないはずです。
すべての仕事でこういう評価は出来ないかもしれませんが、長時間労働は正しいという発想はどうにかなってほしいと思います。同時に、多様な働き方が出来る会社には優秀な社員が集まり、結果として成長するのでは、と思います。

上司誘導術は・・・すいません。思いつきません。自分ならウザイ上司のいる組織を変えるよりは、新しい会社を作ってしまうと思います。

ちなみに上の方の疑問には、自分ならば「無茶な働きを続けて従業員が長続きしなかった場合は、結果としてお客様にそれが跳ね返る。働く環境の良さを追求する事は結果として魅力的な社員をひきつけ、離職率も下げる。付加価値で勝負する業態ならば社員のワークライフバランス無くして会社の存続すら成り立たない。従ってWLBの追求と同時に、価格ではなく付加価値で勝負出来るビジネスを選ぶ事も大切だ」と答えます。
Posted by: ny |at: 2008/09/26 1:43 AM
すばらしいです!
自分も飲食業をしていて、長時間労働を強いられて仕事を辞めるか辞めないかの瀬戸際でしたが、このコラムを読んで職場の環境を改善しようという気が起きました。
長時間労働は、経験上ミスが多くなりストレスも溜まり易く、非常に非生産的ですから・・・
Posted by: postom |at: 2008/09/26 1:22 PM
不思議な事に、貴方が叩かれている「職人としての限界まで挑戦」する方や、「超長時間労働によって顧客の期待に最大限応えることを美徳とする上司」の方が素敵だと思いました。
Posted by: worker |at: 2008/09/27 1:04 AM
私は、日本では、長時間労働のみで、中小企業の課長になりましたが、当然、部下からは、煙たがられ、でも、強く言える方でなかったので、自分で抱えこみ、徹夜はあたりまえ、週7日出勤も日常茶飯事でした。
そんな毎日に辟易していた頃、渡米の機会があり、そのままこちらで仕事をする事になりました。英語があまり駄目なので、日経の企業を中心に仕事をしていますが、日本からの駐在員以外は、皆5時に帰りますし、昼飯も2時間位は、平気でとります。
だからと言って駐在員は、文句を言ったりしませんし、夜中まで仕事をする雰囲気もありません、逆に仕事が停滞しても平気ですし、私としては、今迄完璧を求めて仕事していたのかなと思えました。唯、日経以外の会社を見てみると、結構皆遅くまで働いています。しかし、管理職だけです。一般社員は、やっぱり5時には帰ります。
でも、これで良いのでは無いでしょうか?出世たい人は、真夜中まで仕事して、出世がどうでも良い人は、パンの為に働く。至極合理的な気がします。顧客の満足と言いつつ、自分の価値観の延長線上にあるような気がします。
Posted by: hiro |at: 2008/09/27 5:35 AM
結局、人件費を圧縮しないと企業として存続できない収益構造なのではないでしょうか。
5時に退社するのが当たり前の高収益企業もありますから。
Posted by: |at: 2008/09/27 8:26 AM
長く働くことしか理解を示さない上司を口説く突破口の一つは「労務費」です。

残業代<新人追加

の図式ができあがる仕組みを持っていれば早いのですが、 微妙に満たないもしくは残業しそうな人を無理やり役職にしてしまって残業代カットさせている場合には厳しいかもしれません。

後は仕事に対する対価と個人の見方でしょうか。
良くあるのは1日仕事を3日仕事にして生活残業をしている人達です。
この人の取っている行動は給料が1/3になります、と上から啓蒙し1日仕事を半日でこなせれば給料が2倍になりますという社風が出来上がらない限り、プライベートを重視してこなかった上の人間には「早く帰宅することが素晴らしい」という文化は一生理解してくれないかもしれません。

何せ、早く帰ってしまうとすることがない、お金が無い、と刷り込まれているわけですから。
Posted by: Mr.K |at: 2008/09/27 8:52 AM
>出世たい人は、真夜中まで仕事して、出世がどうでも良い人は、パンの為に働く。至極合理的な気がします。顧客の満足と言いつつ、自分の価値観の延長線上にあるような気がします。


ここに尽きるような気がする。
だけど、働き方は人それぞれで、職場を離れてプライベートな時間を持った方が仕事の事を考えれる人もいれば、職場で長時間頑張る方が伸びる人もいるような気がした。
それを選択できる自由な社風ならいいんだけど・・・
Posted by: |at: 2008/09/27 11:13 AM
>workerさん
「超長時間労働によって顧客の期待に最大限応えることを美徳とする上司」を素敵だと思うのはあなたの勝手ですが、そんなの無茶な案件のために身を砕くマゾだと私は思います。

だって、顧客の期待なんてきりがないんだから値段は出来る限り安く、納期は限りなく短くなるに決まってるわけで。で、そうなると現場が地獄を見る。それを素敵だと外野は勝手に思うかもしれませんが中の人は溜まったもんじゃないですよ。

有能なプロジェクトマネージャーは、無理がないペース感で仕事が進められるように部下を守りながら顧客を納得させること。そのペース感だと仕事が取れないようであればデスマーチをさせてまで仕事を取るのではなく、顧客にNOと言える人。もしくは、デスマーチにならないところまで譲歩しつつ顧客と交渉できる人。こういう人が優秀なプロマネです。
Posted by: Johann |at: 2008/09/27 7:16 PM
この記事の内容に関する読者の皆様の関心は、私の想定以上に大きかったようです。
以下、本日までのコメントを頂いた皆様への返信を順番に致します。

Lat37N様
お褒め頂き、ありがたいのですが、残念ながらまだ、「超長時間労働」を「長時間労働」にしただけでして、「なんとか健康を害さない」レベルに持ち込んだだけです(笑)。
この手の仕事が、通常の監査業務以上に過酷なのは、ある程度やむを得ないと思うのですが、かつて私が1スタッフとしてやっていた時に、「1年程度で燃え尽きてやめていく人もいるのはやむを得ない」的な雰囲気が充満していて、せっかく組織に蓄積されたノウハウが、何度もリセットされてしまうのを見て、「なんて非効率なんだ!」と思ったことが原点になっているかもしれません。
LAT37Nさんのコメント、「徹夜してるのとか見てみぬふりでとりあえずクオリティをあげることを徹底させてしまう。鬼だな〜と自分でも思いますが。」を見て、私も身に覚えがあるので、思わず笑ってしまいましたが、守るべき家族ができると、また価値観も少し変わったりするものです。
米国流の業務改善ノウハウもぜひ、美しい西海岸の写真と共に、ご紹介頂ければ幸いです。

KAPPA様
産業医としてのお立場からのコメントありがとうございます。EBIのKAPPA様に私のブログをお読み頂いていて、光栄です。
産業医をされていると、職場の精神疾患の問題等も身近なものとして捉えられているのだと思いますが、おっしゃるように、全員が全員、一斉に深夜労働をしなくなるというのも従業員一人一人の業務の繁閑やおかれた立場の違いを考えると、不思議な感じもします。資源小国である日本の企業の国際的な競争力の維持などということまで考えると、更に悩ましいことになるのかもしれません。この問題、本当に難しいと思います。
KAPPAさんのコメントにヒントを得て、新しいエントリーを書いてみる気になりました。ご覧いただければ幸いです。

silencejoker様
コメントありがとうございます。確かに「生活残業派」もいないことはないですが、固定給年俸制の方のエンドレスサービス残業も私の職場ではとても多いです。(時給ベースでは、マクドナルド以下という方も、いるような気が致します。)
興味と、品質最優先で突っ走ってしまい、「その仕事は契約の範囲内なのか?」を深く考えない方々は、まだまだ多いような気がします。プロマネとしては、当然、顧客の要望とプロジェクトのリスクを考慮して、契約の範囲外の内容もできる限りカバーするわけですが、アウトプットするかどうかは別問題であると思っています。
ブログ拝見させて頂きました。インデックス派なのでしょうか。たまには、素材重視の個別株もいかがですか?、企業に思い入れするのも楽しいですよ(笑)。

心は萌え様
コメントありがとうございます。
「長期的戦略に裏打ちされていない時短は競争力低下を招くだけ」というコメントのご指摘も、多くの一律時短を実施している大企業にあてはまる気もします。また、中小企業の経営者であれば、「長時間労働こそわが社の競争力の源泉、大企業社員は何をぜいたくなこと言っているのだ!」ということになりそうな気もします。
長時間労働に代わるソリューションとして「継ぎ手モデル」というのを開発中ですが(25日のエントリーをご参照下さい)、これまた実践は難しく、日々試行錯誤しています。
Posted by: cpainvestor |at: 2008/09/28 3:36 AM
ny様
いつも、有意義なコメント、ありがとうございます。
「無茶な働きを続けて従業員が長続きしなかった場合は、結果としてお客様にそれが跳ね返る。働く環境の良さを追求する事は結果として魅力的な社員をひきつけ、離職率も下げる。付加価値で勝負する業態ならば社員のワークライフバランス無くして会社の存続すら成り立たない。従ってWLBの追求と同時に、価格ではなく付加価値で勝負出来るビジネスを選ぶ事も大切だ。」
上記のコメント、確かに正論だと思いますが、「会社のライフサイクルは期間限定で良い、儲ける仕組みを強固にするので、社員は部品として機能してくれれば良い」という会社ですと、むしろ「ワークライフバランスの充実による従業員定着率の向上」よりも「適度な離職率による、職場平均年齢の若さ維持、低賃金の維持」ということを願っていたりするのでたちが悪いです。そういう会社に限って、表向きは、「自分の自己実現のために仕事をしよう!」とか、「顧客に尽くすことが自分の成長につながる」的な宗教哲学を強烈に刷り込んでいたりします。
そういう意味でも自分の所属している組織やその経営者を、一歩離れた「投資家の冷めた目線」で見ることも大事なのだと思っています。

postom様
飲食業は、構造的に長時間労働になりがちですから、労働に「やらされている感」が出れば出るほど、つらくなりますよね。(かつて飲食業のお客様もいくつも見ていたので、よくわかります。年末などは、特におつらいのではないでしょうか。)ただ、「期限を決めて、自分の身の回りの職場の風土からなんとか変えてやろう」と努力することは、今後、Postomさんが何をやるにしても役に立つのではないかと思います。
もちろん、自分自身が経営者ではない場合には、できることにも限界がありますし、事業継続のための収益とのバランスもわかりませんから、あくまで「期間限定」でまずはチャレンジしてみるのがよろしいのではないかと思います。

worker様
人の価値観はそれぞれですから、そう思われる方がいらっしゃるのも当然だと思います。私の場合も、家族を持って、かなり価値観が変わった部分が大きいです。重要なのは、自分と同じやり方を全ての人間に強要しないということなのではないかと思っています。「与えられた制約条件下の中で、顧客にとって最大のパフォーマンスをあげることに知恵を絞る」という発想を常に持っていたいと私は思っています。
私自身、妻に言わせれば、「職人としての限界まで挑戦する超長時間労働者」と見られております(笑)。
Posted by: cpainvestor |at: 2008/09/28 3:40 AM
hiro様
「出世したい人は、真夜中まで仕事して、出世がどうでも良い人は、パンの為に働く。至極合理的な気がします。」という風にこの国ももっと割り切れたら、良いのだと私も思いますが、もしそうだとすると、戦後のこれだけの経済発展はなかったでしょうね。
確かに欧米の企業では、「働く人と働かない人」がはっきりわかれていますよね。しかもそれが、職場の階層化につながっているような気がします。これは個人的な好みなのだと思うのですが、私はやはり、「工場長も作業着を来て、社員食堂で食べる」文化が好きだったりします。ドメスティック日本人であるということでしょうか。

お名前の書き込みのなかった○○様
「人件費を圧縮しないと企業として存続できない収益構造なのではないでしょうか」と言われると、身も蓋もない気はします。世の中「超長時間労働」のみが付加価値の源泉となっている企業は多いでしょうから。超長時間労働を強要しておきながら、「社長の宗教」で従業員を納得させている会社を見ると、複雑な思いがします。

Mr.K様
労務費のキャッシュアウトフローが実際に増加するならば 、またこのロジックは使いやすいのですが、弊社の場合、多くの超長時間労働者が「名ばかり管理職」にされているような気がしなくもないです。「私生活と仕事」を共に充実させているオジサマ世代は、本当に少ないような気がします。私も人のことは言えないような気もしますが・・・。

お名前の書き込みのなかった○○様
以下は私も同感です。
「働き方は人それぞれで、職場を離れてプライベートな時間を持った方が仕事の事を考えれる人もいれば、職場で長時間頑張る方が伸びる人もいるような気がした。」
おっしゃるように、「個人の選択の自由」が確立されている「オトナの会社」なのが理想なのですが、経営する立場からすると、「経営しづらくてしょうがない」ということになるのかもしれません。我侭な個人のタレント集団のような知識集約型企業の経営者を見ると「人生相談と人間ケア」が仕事の中心などという話も聞いたことがあります。

Johann様
なんだか、以下のコメントで一連の議論を総括してもらったような気がします。
「有能なプロジェクトマネージャーは、無理がないペース感で仕事が進められるように部下を守りながら顧客を納得させること。そのペース感だと仕事が取れないようであればデスマーチをさせてまで仕事を取るのではなく、顧客にNOと言える人。もしくは、デスマーチにならないところまで譲歩しつつ顧客と交渉できる人。こういう人が優秀なプロマネです。」
言うは易し、行うは難しですね・・・。私もまだ先は長いです。
Posted by: cpainvestor |at: 2008/09/28 3:42 AM
すばらしい!!

こういうことは、言うのは簡単で実行するのが難しいと思いますが、
それをやり遂げたのは本当に素晴らしいと思います。
Posted by: DQN |at: 2008/09/28 5:12 PM
DQN様

まだまだ、やりとげておりませんよ。ようやく「同志ができて雰囲気が変わってきた」というレベルです。

ここから先、更なる効率化のためには、越えるべき難関がまだまだ沢山あります。
Posted by: cpainvestor |at: 2008/09/29 12:04 AM
職人が長い時間仕事をするのは
強制的なものではない。
しかし、自らの職人気質を
末端の労働者に押しつけるのは
ダメである。と思う。
労働時間は7時間までで、その後は
自主的に残るというのなら
いいんだろうけど・・
Posted by: |at: 2008/10/28 12:00 PM
「自らの職人気質を末端の労働者に押しつけるのはダメである。」

確かにそのとおりかもしれませんね。価値観が違う様々なメンバーを自分色に染めるのではなく、折り合いをつけてうまくまとめられることが、本当のプロの条件のような気もします。
Posted by: cpainvestor |at: 2008/10/29 12:26 AM
こんにちは。サイト拝見しました。とても良い記事ですね。最近私のサイトを作ったのでよかったらどうぞ見て行ってください
Posted by: メル友 |at: 2009/10/01 7:24 PM
色々と参考にさせていただきました。
ありがとうございます!
Posted by: まさ |at: 2009/11/06 3:02 PM
前から感じていたのですが。
この手の質問に対する回答には、
回答者の年齢情報が是非欲しい。(それなりに意見が整理されてくる(ハズ)と思う。ないからバラバラで収拾がつかない気がします)
.
・新卒と35歳の体力の違い・・
・一生職人としても、定年直前まで毎月残業100hを維持する自信があるか・・・
(→管理職にならなかったらどうなるのか)
・「(年により)体力が低下してきたので残業(仕事量)を減らして欲しい」などという要求が通る?・・
.

Posted by: m475m475 |at: 2010/02/05 1:29 PM








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知らないうちにCFOになっていた男のビジネス日記 | at: 2008/09/26 9:07 AM
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