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Red Oceanの中でも知恵と工夫と努力次第で生き残れる


 ここのところ、使用しているメガネのレンズの表面コートが少しずつはげてしまい、視界がチカチカして仕事の集中が妨げられる状況が続いておりました。かなりの近視である私にとって、朝から晩まで常時使用しているメガネはまさに、「顔の一部」どころか、「生活の友」、「商売道具」であります。ですので、巷のチェーン店の一式セットではなく、それなりに吟味してこだわったデザイン・品質のものを購入し、最低2〜3年は使うようにしています。
 
 今使っているのは、このブランドのメガネなのですが、それなりにお値段も張り、なかなか気に入っていたので、レンズがおかしくなってもすぐに新しいものを購入する気になりませんでした。そこで、レンズ交換を考え職場近くの購入したショップに電話したところ、「交換に1週間弱かかる」と言われました。代替メガネは持っていますが、今とデザインが違うものを1週間も毎日かけていたくないですし、しかも翌日からは出張が控えておりました。「新しいものを購入して、それが届くまで我慢するしかないか…、でも新しいものを選ぶにも時間もかかるし、結構なお金もかかる…、う〜ん」と悩んでおりました。

 そこで「メガネ レンズ交換 納期」でググってみると、このサイトがヒットしました。「メガネレンズやその交換手順」に関して異常に詳しい解説がなされているサイトを一通り読んでみたところ、「縁なしメガネではないもので適したレンズが自店舗の在庫にあれば、30分で交換できます。」というフレーズを見つけたので、迷わず電話してみました。電話の応対はスムーズで、「おそらく、お客様が言う視力で特殊なデザインのメガネではないのであれば、適したレンズの在庫が店内にあるのではないかと思います。ご来店頂ければ、30分で仕上げられます」とのアドバイスを店員さんから頂きました。私は、さっそく職場の昼休みに神田まで行ってまいりました。

 店舗の方は、お世辞にも立地が良いとはいえず、規模も「街のメガネ屋より小さいのでは」と思うぐらいでしたが、店員さんは皆親切できちんと検眼もして頂き、レンズに関する専門的なアドバイスも詳しくしてもらいました。また、国内・海外有名メーカーのレンズはほとんど取り揃えていたので、「度数は進んでいるけどとにかく薄いのが欲しい、予算はあまりこだわらない」という私のニーズにあった「両面非球面レンズ」も在庫されておりました。
 
 電話でのアドバイスのとおり、本当に30分でレンズ交換をして、フレーム調整もしてもらい、洗浄液とクロス、次回の割引券まで頂いて帰ってきました。お店の滞在時間は、検眼時間も含めて、しめて1時間程度でしょうか。私はこだわったレンズを選んだので2万円強支払ったと思いますが、レンズの品質とサービスの対応、スピード感を考えると、久しぶりに良い買い物をしたと思いました。

 過去のエントリーでとりあげたように、メガネ業界は現在マーケットの縮小が続き、大手チェーンによる価格破壊で競争環境は激化しています。(まさにこの本の言うところの Red Oceanでしょう。)大手でさえ非常に厳しい状況の中、街の中小メガネ小売店は本当に食べて行くのが難しくなっているのではないでしょうか。

 このお店のベテラン店員(もしかするとオーナー)にこのお店を作った経緯などを帰りがけにそれとなく聞いたところ、以下のように話してくれました。
 「たまたま国内全てのレンズメーカーと取引ができていたので、手間がかかって儲けが少なく、他店がやりたがらないレンズ交換に特化した業態を、逆転の発想でやってみようと思いました。最初は手探りでしたが、愛着のあるメガネを手放したくないというお客様は意外に多いようで、ネットからのお問い合わせも増えてきていて、なんとかやっています。(経営はそこそこうまく回っているということでしょう)」

 私が見たところでは、このお店は、次のような点で他の大手チェーンや街のメガネ店と十分に差別化されていたように思います。

○大手チェーンがやりたがらないレンズ交換専門という業態で、比較的高級なメガネを購入し、長期使用するメガネユーザー(ニッチマーケット)にターゲットを絞りこんでいること
○設備投資は最低限に抑制(都内でも賃料の安いエリアでの立地、坪数最低限)
○二重丸評価の店員のレンズ知識と接客能力
○「レンズ交換」の検索キーワードトップに来る検索エンジン最適化対策、詳細な解説つきWebサイトに代表されるマーケティング能力
○豊富なレンズ在庫(種類・メーカー多様性)と店員の一部が接客だけでなく加工能力も有することによる短納期実現
○通販顧客のメールマガジン会員制度などによる囲い込みとリピーター化

 Red Oceanの中の小規模店でも、知恵と工夫と努力次第で生き残れるという事例を、このお店からまた一つ学んだように思いました。

| cpainvestor | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ジェネリック医薬品・介護施設・葬儀屋


 最近、地方に拠点を構えるお客様への訪問が多くなっており、各地域の中小企業の経営状況について、見聞きする毎日が続いています。

 都内の勤務先や自宅周辺の景況感も決して良いわけではありませんが、地方経済の深刻度合はその比ではないことが、実際にその地域を訪れ、関係者の話を聞いているとよくわかります。市場そのものが縮んでいく中、郊外に大手資本の出店が相次ぎ、更なる消耗戦が繰り広げられることで地場の流通小売業は完全な死に体となり、リーマンショック後の大手製造業の工場リストラで、地場の部材供給メーカーは受注が途絶え、公共工事の更なる縮小で中小建設業は息絶える。そんな事例は枚挙に暇がありません。

 沈みゆく地方経済の中で、「たくましく生きる個別企業は別として、未だ設備投資需要があり、雇用を生み出している産業は何か」を問うと、よく挙げられるのが冒頭のタイトルにある「ジェネリック医薬品・介護施設・葬儀屋」の3つです。地域をリードする産業として、この3つしかあがらないことに不安を覚えるのは、私だけではないと思います。
 これは、上記3つの産業に属する個々の企業の経営努力を否定するわけでは決してありませんが、いずれの産業も、何か新しい付加価値を生み出して、域外から所得を獲得しているというより、税金(その過半が借金)と域内に居住する高齢者の財産(年金を含む)をかすめ取っているだけのような気がしてなりません。このような産業構造になってしまうと、やはり最も割を食うのは、地域に残る若者です。親方日の丸の公務員にでもならない限り、ひたすら高齢者への奉仕を迫られる低賃金の仕事しかないという現実が、そこにはあります。そりゃあみんなこの地域から出て行きたくなるわけです。

 「みんなが国や地方公共団体に頼ろうとすればするほど、経済は疲弊する」そんな典型事例が地方にはたくさん見られます。「自助、共助といった発想を前提として、人材を育て、懸命に努力している企業や個人が報われる」そんな社会であり続けてほしい、この1ヶ月間、仕事をしていてつくづくそのことを思いました。

 これだけネガティブな事例を見せ続けられると、日本の資本市場に大半の財産を残しておく気には到底なれません。最近の円高を見て、また米ドル・香港ドルの買い増しをし、外貨のポジションを増やしてしまいました。

| cpainvestor | 00:30 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
修羅場の判断と行動


 最近、偶然なのかもしれませんが、かつての職場の元同僚、先輩などと会うことが多くなっています。それは必ずしも飲み会の席ばかりではなく、駅の改札であったり、クライアントの受付であったり、セミナーの会場であったり、はたまた知り合いの紹介で参加した会合の場であったりします。「業界が狭い」と言ってしまえばそれまでですが、たいがいの皆さんは、私も含めて以前と大きく違わない仕事を、新しく与えられた場所で淡々とこなしている印象を受けます。

 もうだいぶ時間がたったのでカミングアウトしますが、私が最初に入った外資系企業は、より大きな日系企業に吸収合併され、やがてこの企業は訳あって実質的な経営破綻と相成りました。

 組織という大船が沈むまでは、敵前逃亡をすることなく、残った若手船員とお客様のために懸命に働き、船が沈んだ後には、さっと気持ちを切り替えて、いつまでも船の残骸にすがりつくことなく「自分の仕事は自分で創る」という気概を持って離れていった方々は、今現在も各自が与えられた場で、十分に活躍されているように思います。
 逆に、早々に敵前逃亡していたり、いつまでも船の残骸にすがりついていた方々の中には、昔話と愚痴の毎日を送っていたり、相変わらず定位置が決まらずに漂流を続けている方が多くいるような印象を受けます。

 まさに人生いろいろですが、「修羅場での判断と行動」は、その後長期に渡ってその方の人生の評価に影響するので、改めて大事だなと思います。考えて身につくものではないとは思いますが、私自身、若いうちにこれに近い状況を一つ疑似体験できたのは、大きな財産になったのだと、今では思えます。

 鳩山首相とサッカー日本代表の岡田監督、いずれも最後の修羅場が近づいているような気が致しますが、彼らが今後どのように判断し、行動していくのか、これをじっくり観察して、勉強しておきたいと思います。

| cpainvestor | 01:41 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
人を育てる難しさ


 4月下旬から続いていた厳しいロードワークがようやく終わりました。この間、休息をとれた日は2日、特に5月に入ってからは、ここまでまったく休めませんでした。なんだか、今年に入ってからの時短勤務分のツケを一気に払わされたような感じです。
 今回は、本業の方でも講演系の仕事が多く、実に10日近くをほぼ一人でしゃべりとおしました。最後はまったく声が出なくなるのではと心配になりましたが、無事に話しとおすことができ、今はただただほっとしています。

 講演系の仕事は、どうしても個人プレイに依存しがちで、組織レバレッジがききません。今回は、そんな状況を少しでも打開し、自分に代わる人間を育てようと、採算を一部度外視して、何人ものアシスタント講師を使うプログラムを試してみました。私がほとんど全てのマテリアルを作成し、講師の台本を書き、事前に十分な打ち合わせをし、自分が話しているところを見せて、少人数、短時間の講義でまずは実践する機会を与える。このような自分も体験したことがない至れり尽くせりの育成プランで進めてはみたものの、やはり個々人それぞれ「向き不向き」というものはあるなと痛感しました。特に「教えること」そのものがあまり好きではない人や、やたらと専門家としてのプライドが高い人はなかなか育てるのが難しいです。この中から、せめて一人か二人でも、しばらくは無報酬でも積極的にこの手の仕事を引き受け、修行に励んでくれるような後輩が現れるのを期待したいと思います。

 この1ヶ月、家族、特に妻には多大なる負担をかけました。また、私達夫婦の両親にも散々世話になりました。これからしばらくは、家族優先で「空白の1ヶ月」を取り戻したいと思います。

 ***

 それにしても、ここ1ヶ月で気候は随分暑くなりましたが、世界の株式市場はずいぶんと下落しましたね。私も運用目的資産に関しては、ほぼフルインベストメント放置状態でしたから、しっかりと打撃をくらい、運用残高は今年の2月頃の水準まで戻っています。それでも気持ちはこれまで同様、全く折れておりません。既に待機資金でUNを追加購入してしまいましたが、この円高を機に、追加資金をUSドルに投入し、リーマンショックで撤退したままになっている欧州株ETFの購入を始めようかと思案しているところです。ユーロの大幅下落は、ドイツの輸出企業にとって、大いにプラスでしょうから。

| cpainvestor | 22:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ドリブル突破が必要なとき


 年明け以降、「生産性重視・家族重視」をお題目にして、騙し騙し仕事をこなしてまいりましたが、最近、いよいよ追い込まれてまいりました。人に頼める仕事は、できる限りどなたかにお願いしているのですが、特定の販路開拓のためのセミナー業務、そのためのマテリアル作りなどのコミュニケーション&創作系の仕事は、なかなか人に頼めません。

 「組織プレイのレバレッジが使えるような仕事をなるべくとってこよう!」と動いてはいるのですが、簡単に定義付けできて若手をあてがえば済むようなルーチンに近い業務は、このご時勢、当然ながら激減しています。

 サッカーでも、いくらパス回しで崩そうとしてもそれだけではうまくいかず、ここぞという局面では、1対1での強引なドリブル突破が必要なときがあります。これから5月中旬まで、しばらく個人での強引なドリブル突破が必要な時期となりそうです。家族には、ただ頭をひたすらに下げるしかないときもありそうですが、やはり、今の自分にやれるだけのことはやろうと思います。Chkirinさんのこのエントリーを読んで、改めてその思いは強くなりました。

 また、しばらくこちらのエントリーの更新は休みがちになろうかと思いますが、気長にお待ちいただければと思います。

追伸
 今週水曜の日本証券新聞に「葬儀関連ビジネス」についてコラムを書いています。この地味系内需成長セクターにご興味のある方は、ぜひご覧下さい。

| cpainvestor | 00:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
改めてその価値を見直したい「電話」と「手紙」


 最近、仕事現場で電話や手紙を意識して使うように自分に課しています。

 事務連絡やアポイントメントにメールが便利なことは言うまでもないですが、誰でも本当に重要な話は普通メールには書きません。また、自分の気持ちを精一杯伝えようと思えば、直接会ったり、電話で話ができない場合、メールより手書きの手紙を出す方がずっと効果を発揮します。

 PCや携帯電話があまねく普及したせいでしょうか。最近、何でもかんでもメールで済ませる人が増えているような気がします。私自身も、忙しくなればなるほど、気安く使えるメールコミュニケーションに多くを頼ってしまいがちです。

 ただ、ご年配の方、社会的地位の高い方、組織内で大きな決裁権限を持たれている方、それからコンプライアンスが非常に厳しい金融機関の方などとお話する際には、ちょっとしたことでもメールを使うのはご法度であることも多いような気がします。もちろん、直接会ってお話できるのが一番良いわけですが、それが何らかの事情でかなわないとなると、次に頼るべきは、やはり「電話」ということになります。

 私のような職種では、大きな仕事は例外なく、一本の電話をきっかけに始まります。「メールではなく、気安く電話をすることができる、もしくはしてもらえるような関係性を常日頃からお客様と構築しておくこと」、そのことの重要性を改めて実感する今日この頃です。

 手紙についても、大それたものを想定しているわけではなく、会食や贈り物の御礼に、ちょっとした葉書1枚で、感謝の気持ちを伝えられるか否かがとても大切なような気がします。恥ずかしながら、最近、私よりずっと年上の方から、達筆の手書き礼状を頂いてしまい、そのことに気付かされました。

 ちょっとした感謝の気持ちをタイミングよく伝える。そのために、万年筆と葉書は常に携帯する。

明日から実践しようと思っています。

| cpainvestor | 22:02 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
右手に聖書、左手にドラッカー

 
 ふんわり食パン、ダブルソフト、ランチパック・・・コンビニ、スーパー、どのお店のパンコーナーに行っても、山崎製パン(以下山パンとします)の存在感は圧倒的です。国内のパンの業界シェアの実に4割近くを占めているそうです。

今週の日経ビジネス(2010年3月22号)の特集は、「山パン、異端の経営」でした。

 特集の最初のページの写真が印象的でした。正面に山パンの配達車(かわいい女の子がパンを食べている絵の入っている例のトラックです)と、背景にセブンイレブンが写っています。山パンは、「セブンに屈せぬ唯一のメーカー」だそうです。

 
前にこんなエントリーを書きましたが、やはり棚が緑のPB商品で埋め尽くされている現状には、商品開発のアイデアを流通業者にパクられ、価格も実質的に牛耳られているメーカーが一番面白くないわけです。その意味で、冒頭に掲げたような自前のヒット商品を持ち、自前の物流網を維持して毎日10万の小売店に配達する山パンこそが、「デフレと流通に屈しない食品メーカー最後の砦」なのかもしれません。

 一応、財務状態を見ておきますと、このデフレ経済下、内需産業であるにも関わらず、売上は増収、営業利益も伸びています。  
 最近では、食品業界のガリバー、再建請負人として、東ハトや不二家の買収などM&Aなども積極的に進めていることもあって無形資産残高が多くなっています。

 日経ビジネスの特集を読むとよく分かりますが、年間の新商品数は5,000種類以上、製品ごとの経常損益まで把握し、工場間で製品開発や業績を競わせるなど、強い会社には、強い会社としての理由があることがよくわかります。

 ただ、一番強烈だったのは、山パンの飯島社長のインタビュー記事に出てきた「右手に聖書、左手にドラッカー」という言葉です。バリバリのクリスチャンで経営学者ピーター・ドラッカーから直接の薫陶を受けたこともある飯島社長は、マタイによる福音書の「聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。」の聖句を引いて、以下のように話しています(以下記事より引用)。

 「価値を創造する場に、流通さんや商社さんや、うちの売店(販売店)さんとかを入れちゃダメなんです。流通さんは消費者の味方だなんて言うけど、(原価高騰を転嫁するためにPB)商品をちっちゃくしても構わない(姿勢な)わけでしょう。真剣に品質向上に努めているところがやはり価値を生み出す場にいるべきです。」

 価値創造をしているメーカーとしての強烈な自負心を感じさせる一言です。飯島社長の中では、聖書と経営が密接に結びついています。

 「供給者と需要者を結ぶ独占的なプラットフォームビジネスは美味しい」というのは、優秀な経営者や投資家であれば誰もが気付いていることです。証券取引所であったり、携帯キャリアであったり、マスメディアであったり、巨大流通業者であったり、ポータルサイトであったり、こういうところにその労力以上に多額の利益が落ちるのは、過去にその仕組みを構築した方が優秀であったわけで、致し方ありません。ただ、かつてこういう業界は、もっと黒子に徹して、供給者(コンテンツメーカー)を前面に出して尊重する度量があったようにも思います。最近は、デフレ不況で本当に余裕がなくなったのでしょう、供給者を安価で利用するだけ利用して、絞れるだけ絞ろうという姿勢が以前にも増して強まっているような気がします。

 新たにコンテンツやイノベーションを生み出す組織や個人に敬意を表すためにも、「まずは自分ができるだけナショナルブランドの食品を買おう」と思わされた記事でありました。

 

| cpainvestor | 01:09 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
ペット関連消費に税金をかけて子供手当の原資にしては?


犬の登録頭数とヒトの出生数


 上図は、厚生労働省の統計資料を基に、国内の年別のヒトの出生数と狂犬病予防のための年別の犬の登録数(こちらは残高)を比較したものです。(トレンドをわかりやすくするためにスケールを調整しています。)

 誤解を恐れずに言えば、「子供や孫のいない家族の寂しさを犬が埋めている」ということでしょうか。確かに私の身近な例でも、両親の居住する分譲マンションでは、高齢化が進み、子供の影はめっきり少なくなったものの、犬の数だけは順調に増えているような気がします。

 ペット関連産業(生体販売、ペットフード、ペット用品、動物病院、ペットホテル、ペット美容室、ペット保険、ペット霊園など)の市場規模は既に1兆円を超えており、数少ない内需型成長産業であるといわれています。
 ペットが「人生を共に過ごすパートナー」としての地位を固めるにつれて、人間と共に家屋の中で暮らすのが当たり前になり、家族待遇を満たすための各種備品が開発され、より高付加価値のペットフードも開発されています。どおりでペットフードやトイレタリーの製造販売大手、ユニ・チャームペットケア(2059)の業績は堅調なわけです。


 それにしても、ユニ・チャームペットケアの四季報コメントを見て、思わず笑いました。
主力のフードは高齢用やグルメが伸びる。トイレタリーも高単価ペットシートが想定超
今や、ペットも栄養状態が良すぎて高齢化が進む一方、運動不足がたたって、成人病に悩まされているようです。このままでは、ペット専用の介護施設ができる日もそう遠くないような気がします。

 3月3日のひなまつりには、今年の第一号IPO銘柄として、ペット保険市場を創出したベンチャー、アニコムホールディングス(8715)が上場します。公募価額ベースの時価総額は、80億円弱のようですが、初値ベースでいくらの時価総額がつくか、楽しみです。

 アニマルセラピーという言葉があるくらいですから、ペットが人間社会のストレス緩和に大きな役割を果たしていることは間違いないでしょう。ただ、若年世代の貧困化で、二人目、三人目の出産をあきらめる若夫婦が増える一方で、成人病に悩むほどの待遇を受けるペットが増えているのは、なんとも皮肉としかいいようがない気がします。

 「ペット関連消費に税金をかけて子供手当の原資にする」という提案、面白いとも思うのですが、やはりやりすぎでしょうか。

 
追伸
 日本証券新聞にて、昨年から月に1回、IPO関連コラムを書いています。2月24日(水)は、アニコムをとりあげてみましたので、ご興味のある方は、キオスクで新聞をご購入頂ければと思います。

| cpainvestor | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
「極力定時退社」の挑戦


 3人目の息子が生まれて、妻の子育ての負担がこれまで以上に増えました。私が傍らで見ていても、乳飲み子を抱えながらの早朝のお弁当作りや幼稚園の送り迎え、食事の支度や入浴など、本当にがんばってくれていると思います。私もできる限りの協力(完全共働き世帯ならば、協力ではなくて分担でしょう)をしなければ、家族がまわらない状況です。

 そこで、ここのところ毎日考えてきたのですが、上司に相談の上で、少なくとも向う半年間は、私も極力残業、休日出勤、出張を絞る会社のプログラムを申請することにしました。私の職務内容や顧客対応を考えるとかなり厳しいものがあるのですが、家族の事情を最優先に考えることにしました。
 定時後のミーティングや顧客訪問は極力断り、仕事が終わっていようが終わっていまいが定時でいったん帰宅し、子供達の夕飯・入浴・就寝の手伝いを行って、仕事は子供達の就寝後に自宅でできる限りフォローする。週末出勤も極力避けて、緊急対応は若手スタッフに任せる。この方針でどこまでできるか、しばらく挑戦してみようと思っています。

 職場の皆に大きな負担をかけることになりますが、私が挑戦しなければ、女性スタッフは当然のこと、妊娠中の奥さんを抱える若手男性スタッフなど、後に続く皆が結局は困ることになります。「仕事の生産性をできる限り上げる」ということを毎日考えながら、「極力定時退社行動」を実践したいと思っています。

 お知り合いの皆様、しばらくの間、夜の会食等を控えさせて頂きますが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

追伸
 私の職場のメンバーの働き方、独身男女の構成比率の高さなどを見るにつけ、「なぜ日本で少子化がこれほどまでに深刻化するのか」がよくわかるような気がする今日この頃です。

| cpainvestor | 19:52 | comments(9) | trackbacks(0) | pookmark |
発言に対する覚悟


露天風呂から見る雪景色

  
 私の仕事には、「外部の第三者」として客観的にクライアントである企業の経営課題について指摘し、改善策を共に考えるという場面が少なからずあります。もちろん、クライアントのためを思って耳の痛いお話をするわけですが、「忌憚のないご意見を下さい」という言葉を真に受けてズバッと問題点を指摘すると、思わぬ地雷を踏んでしまい、「何でオカネを払って、お前にそこまで言われなくてはいけないのだ!」とお叱りを受けたことも何度かあります。
 こうした手痛い失敗をする中で、本質的な問題点を事実として認識はしながらも、「相手の気持に配慮した伝え方」なるものを試行錯誤して学んできたわけですが、どれだけ細心の注意を払って発言をしても、それが思わぬところで誤解を生み、大クレームを受けてしまうリスクをゼロにすることはできません。

 「専門家として言うべきことを言えなくなったらおしまいだ!」
という覚悟を持って、クライアントのために日々真剣に仕事をし、発言にも責任を持っているつもりですが、それでも久しぶりに地雷を踏んでしまうと、やはり凹みます。

  「いつか必ず理解してもらえるはず。」

 そう信じながら、とりあえず目の前の仕事を一所懸命に仕上げることしか、今の自分にできることはなさそうです。こんな時の気分転換の方法、どなたか良いものがあれば教えてください。

追伸
 写真は、今週立ち寄った、みちのくのとある温泉旅館の露天風呂から撮った雪景色です。
こちらは、毎日、しんしんと雪が降り積もっております。

| cpainvestor | 00:49 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |

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